第5章– category –
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守護異能力者の日常新生活記 ~第5章 第11話~
「それではこれより、2-Cと2-Eの試合を開始します!」 審判役の教師の宣言により試合が始まった。 先攻は2-Cになったので、1番打者が準備に入った。 対して後攻の2-Eは守備につく。 その中でピッチャーマウンドには…… 「……え、相川が投げるの... -
守護異能力者の日常新生活記 ~第5章 第10話~
「オラァかっ飛べええぇぇぇ!!」 午後からの試合も戒は絶好調だった。 むしろ美穂が応援に来ていると知って午前以上に力が入っているように見える。 「うわぁまた場外……あれ誰が回収するんだろ」 遥か遠くへ飛んでいったボールを修也は1塁上で見送りな... -
守護異能力者の日常新生活記 ~第5章 第9話~
「お願いです詩歌さん、どうか前向きに考えていただけないでしょうか……!」 「そ、そんなこと言われても……まだ私、高校1年生ですし……それにお料理はただの趣味で……」 昼食を終えてからずっと美穂が詩歌に詰め寄って懇願している。 美穂はどうにかして詩歌... -
守護異能力者の日常新生活記 ~第5章 第8話~
「はーーーはっはっはぁ!! どうだ見たか俺の活躍をー!!」 昼休みに入りそれぞれが昼ご飯を食べ始める中、戒は仁王立ちで高笑いしていた。 あれから2-Cは2試合あったのだが、そこでも戒は全打席ホームランを放っていたのだ。 「2試合目は私と詩歌... -
守護異能力者の日常新生活記 ~第5章 第7話~
「あれ、どっか行ってたのか土神。トイレか?」 自分の持ち場に戻ってきた修也を見て戒が声をかけてくる。 「いや、1-Cの応援に行こうとしてたんだよ。すぐ引き返すことになっちゃったけどな」 「何でだ? 俺たちの試合までまだもうちょっとあるぞ?」... -
守護異能力者の日常新生活記 ~第5章 第6話~
『それではただいまより、球技大会の開会式を行います』 全校生徒が整列しているグラウンドにスピーカーで拡大された声が響き渡る。 修也も列に並びながらそれを聞いていた。 (……しかしまぁ、こういうのはどこも共通してるもんだなぁ……) 形式的な物とし... -
守護異能力者の日常新生活記 ~第5章 第5話~
「………………」 週末の球技大会当日、修也はグラウンドで眩しそうにしながら空を見上げていた。 今日の天候は晴れ。 空には雲一つない青空が広がっている。 「……あっ! 修也さーん!」 そんな修也を見つけた蒼芽が声をかけてくる。 「ん? おお、蒼芽ちゃん... -
守護異能力者の日常新生活記 ~第5章 第4話~
「黒沢さん黒沢さん」 「おや、如何なされましたか白峰殿」 翌日、2-Cの教室で白峰さんが黒沢さんに話しかける。 「黒沢さんは『今川焼き』という食べ物をご存知ですか?」 「はて……今川焼き、ですか? 申し訳ないですが覚えがありませぬ」 白峰さんの... -
守護異能力者の日常新生活記 ~第5章 第3話~
「おーいやってるかーい? 何か今日は賑やかだねーぃ」 興奮冷め止まぬ格技室に違う声が割り込んできた。 「ん? この声は……」 「ありゃ? 土神君じゃん。どしたのこんな所で。君たしか部活には所属してなかったよね?」 「それはこっちが聞きたいんで... -
守護異能力者の日常新生活記 ~第5章 第2話~
「……そう言えば私、土神先輩が戦ってるところをちゃんと見るの……はじめて、かも……」 瑞音との手合わせの為に格技室の中央で軽く体を慣らしている修也を見ながら詩歌がぽつりと呟く。 「あれ、そうだっけ?」 修也と瑞音の邪魔にならないように格技室の端へ...
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