オリジナル小説– category –
-
オリジナル小説
守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第6話~
「米崎さーん、一緒に帰ろー」 放課後、1-Cの教室で詩歌が教科書を鞄に詰めている所に蒼芽がやってきた。 「えっ? あ、う、うん……」 蒼芽の言葉に一瞬意外そうな顔をした詩歌だが、すぐに頷いた。 (そ、そうだよね……友達なら一緒に帰ることもあるよ... -
オリジナル小説
守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第5話~
蒼芽と詩歌が屋上で昼食を食べ始めた頃、修也たちはというと…… 「へぇー、ここがこの学校の学食か。広いなぁ」 学食の入り口までやってきていた。 「と言うか、学食だけで1棟あるってどんだけだ」 「まぁ1階は購買なんだけどな」 「だから学食は実質2階... -
オリジナル小説
守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第4話~
4時限目の体育の授業も終わり、昼休みになった。 「土神ー、昼はどうするか決めてるのか?」 着替えを終えた彰彦が修也にそう問いかけてくる。 「そういや決めてなかったな。購買とか学食とかあるのか?」 「もちろん。どっちもちゃんとあるぞ。どっちが良... -
オリジナル小説
守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第3話~
「…………」 戎が散々クラスメイトに弄られてるその頃。 1-Cの教室で詩歌は自分の席に座りつつある方向を見ていた。 その方向とは…… 「ねぇねぇ舞原さん! 土神先輩とはどこで知り合ったの!?」 「えーっと、先週駅前で……」 「どの辺に住んでるか知って... -
オリジナル小説
守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第2話~
一方その頃、修也はというと…… 「よく来たね土神君! 逃げずにやってきたその勇気だけは誉めてやろう!!」 「何でRPGのラスボス風なんですか」 職員室に入り、さっそく陽菜に絡まれていた。 「私は待っていた! 君のような若者がやってくるのを」 「あ... -
オリジナル小説
守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第1話~
「ふぅ…………」 修也がショッピングモールの近くでガラの悪い男たちに絡まれている女の子を助けた日の夜。 その助けられた女の子、米崎詩歌(よねざき しいか)は自分の部屋でベッドに腰かけて溜息を吐いていた。 (今日は怖い目に遭ったなぁ……) 思い出し... -
オリジナル小説
守護異能力者の日常新生活記 ~第1章 第22話~
蒼芽によるショッピングモール案内から一夜明けて、今日は日曜日。 昨日はほぼ一日外出していたので、今日はゆっくり休もうということになった。 それでも修也の生活リズムは変わらない。 いつもと同じ時間に目が覚め、起き上がり、着替えて食卓へ向かう。... -
オリジナル小説
守護異能力者の日常新生活記 ~第1章 第21話~
一通りの階層を見終わった修也と蒼芽は、再び2階へ戻ってきていた。 蒼芽が勢いで約束を取り付けた、喫茶店に行くためだ。 喫茶店はレストラン街の隅にひっそりと建っていた。 しかし寂れているという訳ではなく、知る人ぞ知る名店という雰囲気の佇まいで... -
オリジナル小説
守護異能力者の日常新生活記 ~第1章 第20話~
「えへへ……えへへ……」 「……」 蒼芽はさっきからずっと浮かれている。 事ある毎に自分の持ってる袋の中の箱を見てにやけていた。 昼食の時間になってイタリアンのレストランに入り、席について料理を注文して待ってる間もずっとこの調子だ。 流石に料理が来... -
オリジナル小説
守護異能力者の日常新生活記 ~第1章 第19話~
「修也さんっ、ショッピングモールが見えて来ましたよ!」 修也の少し先を歩いていた蒼芽が、見えてきたショッピングモールを指さしながら修也の方に振り返る。 「改めて見るとやっぱデカイな……理事長夫人の本気度が伺える」 「駄菓子屋さんから宝石店まで...