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守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第12話~
話は少し遡り、帰りのホームルーム直後。 陣野君と佐々木さんへのお祝いムードの陰に隠れて詩歌はこっそりと教室を後にした。 いつまでも教室に残っていると、いつ自分の方に話の矛先が向いてくるか分からない。 修也と多少なりとも関係があると知られてい... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第11話~
「あー美味しかったー。普段購買ばっかりだけど、たまには学食も良いね」 昼食を食べ終えて2年の修也たちとは別れた後、自分たちの教室へ戻る蒼芽と詩歌。 「そ、そうなんだ……わ、私は……いつもお弁当だから……」 「あ、そうそう! 今日のお弁当も美味しそ... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第10話~
「あ、いたいた。詩歌ー!」 「あ、お姉ちゃん、アキ君……」 午前の授業が終わり、昼休みとなった。 詩歌は朝爽香に言われた通り、学食棟の入り口で待っていた。 しばらくしてそこに爽香と彰彦がやってきて今に至る。 「ご、ゴメンねアキ君。こんなことに巻... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第9話~
「それでは行ってきます」 「行ってきます」 「はい、行ってらっしゃい」 翌朝、修也と蒼芽は紅音に見送られて学校に向かう。 このやり取りはまだ片手で数えられるほどしかしていないが、少しずつ慣れてきたような気がする。 「昨日のパジャマパーティー、... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第8話~
一方その頃、舞原家では。 「~~♪」 蒼芽が超ご機嫌だった。 家に帰ってからも、夕飯の時もずっと笑顔で、時には鼻歌を歌ってすらいた。 今はリビングでソファーに座ってテレビを見ている。 「蒼芽、今日は何か良いことでもあったの?」 そんな娘の様子が... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第7話~
「……よかった……ちゃんと、お礼……言えた……」 修也の授業初日の晩、詩歌は自分の部屋で安堵の息を吐いていた。 元々極度のあがり症で、さらに男に対して強い恐怖心を抱いている詩歌。 不思議と修也に対しては恐怖心は湧かなかったものの、それでもあがり症ま... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第6話~
「米崎さーん、一緒に帰ろー」 放課後、1-Cの教室で詩歌が教科書を鞄に詰めている所に蒼芽がやってきた。 「えっ? あ、う、うん……」 蒼芽の言葉に一瞬意外そうな顔をした詩歌だが、すぐに頷いた。 (そ、そうだよね……友達なら一緒に帰ることもあるよ... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第5話~
蒼芽と詩歌が屋上で昼食を食べ始めた頃、修也たちはというと…… 「へぇー、ここがこの学校の学食か。広いなぁ」 学食の入り口までやってきていた。 「と言うか、学食だけで1棟あるってどんだけだ」 「まぁ1階は購買なんだけどな」 「だから学食は実質2階... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第4話~
4時限目の体育の授業も終わり、昼休みになった。 「土神ー、昼はどうするか決めてるのか?」 着替えを終えた彰彦が修也にそう問いかけてくる。 「そういや決めてなかったな。購買とか学食とかあるのか?」 「もちろん。どっちもちゃんとあるぞ。どっちが良... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第3話~
「…………」 戎が散々クラスメイトに弄られてるその頃。 1-Cの教室で詩歌は自分の席に座りつつある方向を見ていた。 その方向とは…… 「ねぇねぇ舞原さん! 土神先輩とはどこで知り合ったの!?」 「えーっと、先週駅前で……」 「どの辺に住んでるか知って...