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守護異能力者の日常新生活記 ~第1章 第18話~
「ホントに1周するだけで結構いい時間になったな……」 二人で色々話しながら公園を1周しただけだったのだが、再び入り口に戻ってきたときは9時半になろうかという時間になっていた。 「確か家出たのって8時過ぎだろ? もう1時間以上経ってんのか」 「... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第1章 第17話~
「お待たせしました修也さん!」 しばらくして朝食を終えた蒼芽が再び修也の部屋にやってきたようだ。 部屋の外から修也を呼ぶ声が聞こえてきた。 「早いな? もうちょっとゆっくり食べても良かったんじゃない? 早食いは体に悪いぞ?」 「あはは……早く... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第1章 第16話~
色々と慌ただしい出来事があった一日が終わり、修也がこの町にやってきて初めての週末を迎えた。 「…………よし」 たとえ休日でも行動の習慣は変わらない修也は、今日も6時過ぎあたりに動き出す。 ベッドから降り、着替えて部屋を出る。 流石に蒼芽も休日は... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第1章 第15話~
雨の降り始めた帰り道を修也と蒼芽は一つの傘で歩いている。 「それでですね、修也さんが出て行った後の教室はもう凄いお祭り騒ぎでしてね」 「そ、そうなの? なんか知らないところでそんな祭り上げられるのも変な気分だな……」 肩が触れる距離で歩いてい... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第1章 第14話~
「…………ん?」 「…………えぇ?」 今度は不破警部と優実が首を傾げる番だった。 「場所はショッピングモールですよね?」 「ああ、そうだね」 修也の問いかけに不破警部が頷く。 「昨日の話ですよね?」 「ええ、そうです」 蒼芽の確認に優実が頷く。 「だった... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第1章 第13話~
「修也さんは何を買いますか?」 「そうだなぁ……そろそろアイスもおいしい気温になってきたよな」 「あっ! いいですね。私もアイスにしよっと」 「蒼芽ちゃんは何味が好き? やっぱブルーハワイ?」 「修也さん、それかき氷です。それに青ければ何でも... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第1章 第12話~
「あの……すみません」 まず紅音の口から出てきたのは謝罪の言葉だった。 (やっぱりか……こんな得体のしれない力を持ってる奴を置いとけるわけ無いよな……) 覚悟していたとはいえ、やはりその現実は修也の心に重くのしかかる。 昨日知り合ったばかりだが、... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第1章 第11話~
「ただいまー」 「ただいま戻りました」 修也と蒼芽、二人揃って舞原家の玄関をくぐる。 「あら? 修也さんが早いのは聞いていたけど、蒼芽も早いのね?」 リビングにいた紅音が顔を出し、玄関にやってきながら不思議そうな顔で尋ねる。 「それがね、聞い... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第1章 第10話~
「……蒼芽、ちゃん……」 修也はスマホの画面を見ながら硬直していた。 先程『力』を使ったのをバッチリ見られてるのでどんな反応をされるのか分からない。 もし蒼芽が今までの人達みたいに怖がって距離を置いてきたりしたら……想像したくない。 しかし同じ家... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第1章 第9話~
「私の考えとしてはだねぇ……逆転の発想をするんだよ」 「逆転、ですか?」 陽菜の言葉に首を傾げる修也。 「うん、今回の場合はこうだね。秘密にしてるからバレた時に大変なことになる。なら秘密にしなかったらまったくもって問題なし!」 「えぇ……」 「隠...