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守護異能力者の日常新生活記 ~第3章 第2話~
「で、土神くん。さっきは何を聞こうとしてたのかな?」 お互いの自己紹介も終わったところで、華穂が話を戻す。 「え? ああ、先輩は何しにここに来たのかなって」 華穂の質問に対して修也はそう答える。 屋上にはベンチがある程度で他には何もない。 昼... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第3章 第1話~
「それじゃあ修也さん、今週も頑張りましょうね!」 「ああ、蒼芽ちゃんもな」 週明け、いつものように修也と登校してきた蒼芽は目的地への道が分かれる所で修也に声をかけて教室へ向かう。 特に何事も無く教室に着き、扉を開ける。 「……?」 教室では一角... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第28話~
(……で、何だこの状況) 電車を降り、しばらく歩いて米崎家に案内された修也は、出迎えに来た詩歌と爽香の母に客間へ通された。 そこで用意された席に座って待つように言われ、詩歌と横に並ぶ形で席についた。 しばらくすると浴衣を羽織り、ちょび髭を生や... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第27話~
「……どうだ? 少しは落ち着いたか?」 少し時間を置いて、修也は詩歌に尋ねる。 「は、はい……すみません、急に泣き出したりして……」 「いや、無理も無いだろ。状況が状況だ」 「それにしても凄いわね土神君。結局一度もかすりすらしなかったわね」 「そう... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第26話~
ざわざわと、辺りが騒がしくなってきた。 流石にこれだけの騒ぎを起こせば注目を浴びるのは必然である。 しかしトラックから出てきた男は周りなど全く気にする様子を見せず、ヘラヘラと笑いながら爽香たちだけに視線を向けていた。 「さァて、お前らにもた... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第25話~
「…………え……」 詩歌は状況が理解できなかった。 いや、もしかしたら無意識のうちに理解するのを拒んだのかもしれない。 昼食を買いに行くためにコンビニに行こうとした時、突然修也が自分を真横に突き飛ばした。 何で? と思う間もなく詩歌の視界から修也... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第24話~
「なぁ爽香。これ……わざとだろ?」 ジェットコースターの順番待ちをしている間に、彰彦がおもむろに爽香に対してそう尋ねた。 「これって何のことよ?」 「土神と詩歌を別行動にさせたことだよ」 「あら、どうしてそう思うのよ」 「詩歌がこういうの苦手な... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第23話~
「ほら、見えてきたわよ。あれが入り口」 爽香が指さした先には、確かに遊園地などによくある入場券売り場のような建物があった。 「いや近いな!? 駅出てまだ5分も経ってないぞ?」 想像してたよりもずっと早く目的地が見えてきたことに修也は驚く。 ... -
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守護異能力者の日常新生活記 米崎詩歌 ~立ち絵~
詩歌の立ち絵画像。 ちなみに2章の時点ではまだ冬服なのですが、最初に練習していたのが夏服なのでもうそのままです。 詩歌は蒼芽と違って困った顔してるのが自分内デフォ。 -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第22話~
「ここから電車で3駅だったっけ? これから行く場所は」 改札を通りホームで電車待ちをしている間に修也はこれから行く場所について確認する。 「ああ。時間にして大体10分強ってところだ」 「アクセスが楽なのは良いんだけど、その分人が多くて混雑す...