-
第2章
守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第1話~
「ふぅ…………」 修也がショッピングモールの近くでガラの悪い男たちに絡まれている女の子を助けた日の夜。 その助けられた女の子、米崎詩歌(よねざき しいか)は自分の部屋でベッドに腰かけて溜息を吐いていた。 (今日は怖い目に遭ったなぁ……) 思い出し... -
第1章
守護異能力者の日常新生活記 ~第1章 第22話~
蒼芽によるショッピングモール案内から一夜明けて、今日は日曜日。 昨日はほぼ一日外出していたので、今日はゆっくり休もうということになった。 それでも修也の生活リズムは変わらない。 いつもと同じ時間に目が覚め、起き上がり、着替えて食卓へ向かう。... -
第1章
守護異能力者の日常新生活記 ~第1章 第21話~
一通りの階層を見終わった修也と蒼芽は、再び2階へ戻ってきていた。 蒼芽が勢いで約束を取り付けた、喫茶店に行くためだ。 喫茶店はレストラン街の隅にひっそりと建っていた。 しかし寂れているという訳ではなく、知る人ぞ知る名店という雰囲気の佇まいで... -
第1章
守護異能力者の日常新生活記 ~第1章 第20話~
「えへへ……えへへ……」 「……」 蒼芽はさっきからずっと浮かれている。 事ある毎に自分の持ってる袋の中の箱を見てにやけていた。 昼食の時間になってイタリアンのレストランに入り、席について料理を注文して待ってる間もずっとこの調子だ。 流石に料理が来... -
第1章
守護異能力者の日常新生活記 ~第1章 第19話~
「修也さんっ、ショッピングモールが見えて来ましたよ!」 修也の少し先を歩いていた蒼芽が、見えてきたショッピングモールを指さしながら修也の方に振り返る。 「改めて見るとやっぱデカイな……理事長夫人の本気度が伺える」 「駄菓子屋さんから宝石店まで... -
第1章
守護異能力者の日常新生活記 ~第1章 第18話~
「ホントに1周するだけで結構いい時間になったな……」 二人で色々話しながら公園を1周しただけだったのだが、再び入り口に戻ってきたときは9時半になろうかという時間になっていた。 「確か家出たのって8時過ぎだろ? もう1時間以上経ってんのか」 「... -
第1章
守護異能力者の日常新生活記 ~第1章 第17話~
「お待たせしました修也さん!」 しばらくして朝食を終えた蒼芽が再び修也の部屋にやってきたようだ。 部屋の外から修也を呼ぶ声が聞こえてきた。 「早いな? もうちょっとゆっくり食べても良かったんじゃない? 早食いは体に悪いぞ?」 「あはは……早く... -
第1章
守護異能力者の日常新生活記 ~第1章 第16話~
色々と慌ただしい出来事があった一日が終わり、修也がこの町にやってきて初めての週末を迎えた。 「…………よし」 たとえ休日でも行動の習慣は変わらない修也は、今日も6時過ぎあたりに動き出す。 ベッドから降り、着替えて部屋を出る。 流石に蒼芽も休日は... -
第1章
守護異能力者の日常新生活記 ~第1章 第15話~
雨の降り始めた帰り道を修也と蒼芽は一つの傘で歩いている。 「それでですね、修也さんが出て行った後の教室はもう凄いお祭り騒ぎでしてね」 「そ、そうなの? なんか知らないところでそんな祭り上げられるのも変な気分だな……」 肩が触れる距離で歩いてい... -
第1章
守護異能力者の日常新生活記 ~第1章 第14話~
「…………ん?」 「…………えぇ?」 今度は不破警部と優実が首を傾げる番だった。 「場所はショッピングモールですよね?」 「ああ、そうだね」 修也の問いかけに不破警部が頷く。 「昨日の話ですよね?」 「ええ、そうです」 蒼芽の確認に優実が頷く。 「だった...