soma– Author –
soma
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第2章
守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第16話~
「……そうか、舞原さんとは無事連絡先交換できたのか」 「うん。舞原さんから交換しよって言ってくれたから……」 放課後、詩歌は昨日の約束通り連絡先を交換するため、彰彦と中庭のベンチに座っていた。 「直で話したことは無いけど、本当に良い子だな、舞原... -
第2章
守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第15話~
「ど、どうして、そんな……」 突如出された爽香からの課題に詩歌は戸惑う。 「当たり前でしょ? 携帯持ってるのに誰の連絡先も無いとか、意味ないじゃない」 「そ、それはそうかもしれないけど……」 「期限は、そうねぇ……今週末までね」 「え……そ、そんなの... -
第2章
守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第14話~
「ん? おや? そこにいるのはもしかしなくても土神君じゃないかい?」 「うわぁ……めんどくさい人に見つかった……」 陽菜が修也に気づいて声をかけてくる。 それに対して修也はめんどくさそうな表情を隠しもせずに呟く。 「おいおいそりゃないぜ土神君。... -
第2章
守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第13話~
「ふぅ…………」 詩歌は浴槽に張られた湯に浸かりながら息を吐いた。 今日一日の色々あった疲れが溶け出るようで、詩歌の表情は緩む。 (やっぱり、お風呂は気持ちいいなぁ……) 某国民的アニメのヒロインのように1日3回とまでは流石に言わないが、詩歌はこ... -
第2章
守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第12話~
話は少し遡り、帰りのホームルーム直後。 陣野君と佐々木さんへのお祝いムードの陰に隠れて詩歌はこっそりと教室を後にした。 いつまでも教室に残っていると、いつ自分の方に話の矛先が向いてくるか分からない。 修也と多少なりとも関係があると知られてい... -
第2章
守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第11話~
「あー美味しかったー。普段購買ばっかりだけど、たまには学食も良いね」 昼食を食べ終えて2年の修也たちとは別れた後、自分たちの教室へ戻る蒼芽と詩歌。 「そ、そうなんだ……わ、私は……いつもお弁当だから……」 「あ、そうそう! 今日のお弁当も美味しそ... -
第2章
守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第10話~
「あ、いたいた。詩歌ー!」 「あ、お姉ちゃん、アキ君……」 午前の授業が終わり、昼休みとなった。 詩歌は朝爽香に言われた通り、学食棟の入り口で待っていた。 しばらくしてそこに爽香と彰彦がやってきて今に至る。 「ご、ゴメンねアキ君。こんなことに巻... -
第2章
守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第9話~
「それでは行ってきます」 「行ってきます」 「はい、行ってらっしゃい」 翌朝、修也と蒼芽は紅音に見送られて学校に向かう。 このやり取りはまだ片手で数えられるほどしかしていないが、少しずつ慣れてきたような気がする。 「昨日のパジャマパーティー、... -
第2章
守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第8話~
一方その頃、舞原家では。 「~~♪」 蒼芽が超ご機嫌だった。 家に帰ってからも、夕飯の時もずっと笑顔で、時には鼻歌を歌ってすらいた。 今はリビングでソファーに座ってテレビを見ている。 「蒼芽、今日は何か良いことでもあったの?」 そんな娘の様子が... -
第2章
守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第7話~
「……よかった……ちゃんと、お礼……言えた……」 修也の授業初日の晩、詩歌は自分の部屋で安堵の息を吐いていた。 元々極度のあがり症で、さらに男に対して強い恐怖心を抱いている詩歌。 不思議と修也に対しては恐怖心は湧かなかったものの、それでもあがり症ま...