第4章– category –
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第4章
守護異能力者の日常新生活記 ~第4章 第23話~
「……え、いや、何で……?」 「あ、あはは……」 修也は中等部の購買で買ったパンを手に持ちながら呆然とした様子で立ち尽くしていた。 横に立っている蒼芽も困ったような表情で苦笑している。 「いや、理事長が同じという時点で予測するべきだったか……」 「流... -
第4章
守護異能力者の日常新生活記 ~第4章 第22話~
「ねーねーありちゃん、おにーさんとおねーさんが来てくれてたよー!」 由衣は修也と蒼芽が応援に来てくれたことに喜びはしゃいでいた。 「えぇそうみたいね、私にも見えたわ。私らくらいの年になると身内がこういうイベントに顔を出してくるのを嫌がる人... -
第4章
守護異能力者の日常新生活記 ~第4章 第21話~
「ん~~~~っ……朝か……」 由衣が亜理紗を連れて高校までやってきた週の土曜、修也はいつもの時間に目を覚ましていつもの時間に起き上がった。 「……にしても長谷川の奴……ホントに諦めず毎日来たな……」 修也は今週の亜理紗の行動を思い出して軽くため息を吐... -
第4章
守護異能力者の日常新生活記 ~第4章 第20話~
「昨日は後れを取ったけど……今日は勝ってみせる! リベンジよ!!」 翌日の放課後、亜理紗は鼻息を荒くしながら高等部への道をずんずんと歩いていた。 一歩毎に力を入れて地面を踏みしめているあたりに亜理紗の気合いの込めようが感じられる。 「ありちゃ... -
第4章
守護異能力者の日常新生活記 ~第4章 第19話~
「あっ、えーっと……氷室くん、だったっけ?」 華穂がこの場にやってきた塔次の顔を見ながら確認する。 「ええそうです。先日の猪瀬の件では陰ながら協力させていただいた氷室塔次です」 「いやむしろお前が最大の功労者っつーか主犯っつーか……」 塔次の自... -
第4章
守護異能力者の日常新生活記 ~第4章 第18話~
「あー、やっと来たー。遅いよありちゃーん」 「いやアンタが速すぎるのよ! 何で体育の授業の時より速いのよ? 体操服よりも動きにくい制服のハズなのに!」 頬を膨らませてむくれる由衣に対して突っかかる亜理紗。 「だっておにーさんに会えるのが楽し... -
第4章
守護異能力者の日常新生活記 ~第4章 第17話~
「黒沢さん、今お時間少々よろしいですか?」 「おや白峰殿、どうかなされましたかな?」 放課後、ホームルームも終わり生徒が各々の目的の為に教室から出ていき始めた時に白峰さんが黒沢さんに声をかける。 「今週から衣替えが始まりましたがそのことにつ... -
第4章
守護異能力者の日常新生活記 ~第4章 第16話~
蒼芽と由衣の2人とプールに行った週末が明けて今日からまた1週間が始まる。 「んーーーーーー……! さ、今週も頑張るか」 6時過ぎになって身体が動くようになってきた修也はベッドから降りて立ち上がり、大きく伸びをする。 「……あ、そう言えば……」 そ... -
第4章
守護異能力者の日常新生活記 ~第4章 第15話~
「おいしいねー、おにーさん」 「そうだなぁ、屋台で作られてるものって何か不思議な魅力がある」 焼きそばとたこ焼きを2皿ずつ買ってテーブルに並べた修也たちはそれぞれ自分の分を食べる。 「確かに美味しいですけど……修也さんはそれで足りますか?」 ... -
第4章
守護異能力者の日常新生活記 ~第4章 第14話~
「しかしまぁ……あんなのが本当にいるとはなぁ。都市伝説くらいに思ってたけど」 「私も自分があんな目に遭うとは思っていませんでした」 修也たちは一休みするために飲み物を買って備え付けのベンチに座っていた。 (いや……蒼芽ちゃんだったらいずれこうい...