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守護異能力者の日常新生活記 ~第3章 第6話~
「お話の途中だったのにすみません、猪瀬さん。友達の姿が見えたので挨拶しておこうと思いまして」 そう言って猪瀬と呼ばれた男子生徒に軽く謝る華穂。 (ん……?) 修也は今の華穂の言動に違和感を覚えた。 (何で華穂先輩、敬語を使ってるんだ……?) 華穂... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第3章 第5話~
翌朝、2-Cの教室にて。 「きのこたけのこ論争の膠着状態に一石を投じる為に第三勢力の投入を考えているのだが、何か面白い案は無いだろうか?」 「…………はぁ?」 登校早々こんな質問をぶつけられたら誰だって間の抜けた返事をするだろう。 現に修也もそ... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第3章 第4話~
修也が立ち去った後のファミレスでは…… 「うんまぁ、短パンやスパッツも悪くはないんだよね」 「それにブルマだって昔オリンピックで女子バレーの選手が履いてたことで憧れの的になってた時もあったし」 「何が好きかなのかはどうしても個人差が出るけど、... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第3章 第3話~
「七瀬さんの用事って、藤寺先生と会うことだったんですね」 先程まで不破警部が座っていた席に座る陽菜を横目に、修也は優実に問う。 「そういうこと。同じ町に住んでるし、こうやって定期的に集まって近況報告とかしてるのよ」 「まあプチ女子会って感じ... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第3章 第2話~
「で、土神くん。さっきは何を聞こうとしてたのかな?」 お互いの自己紹介も終わったところで、華穂が話を戻す。 「え? ああ、先輩は何しにここに来たのかなって」 華穂の質問に対して修也はそう答える。 屋上にはベンチがある程度で他には何もない。 昼... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第3章 第1話~
「それじゃあ修也さん、今週も頑張りましょうね!」 「ああ、蒼芽ちゃんもな」 週明け、いつものように修也と登校してきた蒼芽は目的地への道が分かれる所で修也に声をかけて教室へ向かう。 特に何事も無く教室に着き、扉を開ける。 「……?」 教室では一角... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第28話~
(……で、何だこの状況) 電車を降り、しばらく歩いて米崎家に案内された修也は、出迎えに来た詩歌と爽香の母に客間へ通された。 そこで用意された席に座って待つように言われ、詩歌と横に並ぶ形で席についた。 しばらくすると浴衣を羽織り、ちょび髭を生や... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第27話~
「……どうだ? 少しは落ち着いたか?」 少し時間を置いて、修也は詩歌に尋ねる。 「は、はい……すみません、急に泣き出したりして……」 「いや、無理も無いだろ。状況が状況だ」 「それにしても凄いわね土神君。結局一度もかすりすらしなかったわね」 「そう... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第26話~
ざわざわと、辺りが騒がしくなってきた。 流石にこれだけの騒ぎを起こせば注目を浴びるのは必然である。 しかしトラックから出てきた男は周りなど全く気にする様子を見せず、ヘラヘラと笑いながら爽香たちだけに視線を向けていた。 「さァて、お前らにもた... -
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守護異能力者の日常新生活記 ~第2章 第25話~
「…………え……」 詩歌は状況が理解できなかった。 いや、もしかしたら無意識のうちに理解するのを拒んだのかもしれない。 昼食を買いに行くためにコンビニに行こうとした時、突然修也が自分を真横に突き飛ばした。 何で? と思う間もなく詩歌の視界から修也...