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第3章
守護異能力者の日常新生活記 ~第3章 第11話~
「ふぅーっ、やっと落ち着いたよ」 まだ余韻が残っていたのかひとしきり笑った後、華穂は大きく深呼吸をしてようやく落ち着いた。 「ありがとね土神くん。毎度毎度私の気分をすっきり爽快にしてくれて」 「俺と言うより俺のクラスの面々の所業の気がするが... -
第3章
守護異能力者の日常新生活記 ~第3章 第10話~
「『くっ……! ここまで、か……』 もう満身創痍で立っているのもやっとの状態だ。 ここから戦うなんて……さらに勝つなんて天地がひっくり返っても無理だ。 『やれやれこの程度ですか? 猛将とうたわれているからどれほどの猛者かと思えば……正直なところ期待... -
第3章
守護異能力者の日常新生活記 ~第3章 第9話~
「ふむふむ……なるほどねー」 修也の話を聞きながらメモにさらさらと何かを書き込んでいく瀬里。 「うーん確かにちょっと普通じゃないねぇ。理性が吹っ飛んでる感じがするよ」 「ああそうか、理性のタガが外れてるってのが一番しっくり来るな……というか何で... -
イラスト
守護異能力者の日常新生活記 舞原蒼芽 ~クリスマス~
クリスマスが近いので描いたサンタコス蒼芽。 作中にこんなシーンは無いですけど描きたかったもので…… -
第3章
守護異能力者の日常新生活記 ~第3章 第8話~
「え……こ、こ、こ……婚約……?」 修也は普通に生活していたら今の時点では耳にすることの無い単語に言葉を詰まらせる。 「婚約って……アレ? あの将来結婚を約束するっていう」 「うん、まぁそれしかないよね」 修也の問いに対して華穂は俯きながら答える。 ... -
第3章
守護異能力者の日常新生活記 ~第3章 第7話~
「『くっ! やめろ、来るな!』 必死に後ずさりしながら叫ぶが、そんなことで止まってくれる連中ではない。 分かっている。分かっているけど叫ばずにはいられない。 今目の前には逃げ道をふさぐために、半円状に陣を組んでにじり寄ってくる敵がいる。 奴... -
第3章
守護異能力者の日常新生活記 ~第3章 第6話~
「お話の途中だったのにすみません、猪瀬さん。友達の姿が見えたので挨拶しておこうと思いまして」 そう言って猪瀬と呼ばれた男子生徒に軽く謝る華穂。 (ん……?) 修也は今の華穂の言動に違和感を覚えた。 (何で華穂先輩、敬語を使ってるんだ……?) 華穂... -
第3章
守護異能力者の日常新生活記 ~第3章 第5話~
翌朝、2-Cの教室にて。 「きのこたけのこ論争の膠着状態に一石を投じる為に第三勢力の投入を考えているのだが、何か面白い案は無いだろうか?」 「…………はぁ?」 登校早々こんな質問をぶつけられたら誰だって間の抜けた返事をするだろう。 現に修也もそ... -
第3章
守護異能力者の日常新生活記 ~第3章 第4話~
修也が立ち去った後のファミレスでは…… 「うんまぁ、短パンやスパッツも悪くはないんだよね」 「それにブルマだって昔オリンピックで女子バレーの選手が履いてたことで憧れの的になってた時もあったし」 「何が好きかなのかはどうしても個人差が出るけど、... -
第3章
守護異能力者の日常新生活記 ~第3章 第3話~
「七瀬さんの用事って、藤寺先生と会うことだったんですね」 先程まで不破警部が座っていた席に座る陽菜を横目に、修也は優実に問う。 「そういうこと。同じ町に住んでるし、こうやって定期的に集まって近況報告とかしてるのよ」 「まあプチ女子会って感じ...