第4章– category –
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第4章
守護異能力者の日常新生活記 ~第4章 第28話~
「こうやって土神と昼飯食うのも何だか久しぶりだな」 「確かにな。転入直後以来か?」 午前の授業を終えて、修也は彰彦と学食に来ていた。 修也1人だけだとあっという間に人に囲まれてしまうが、誰かと一緒にいる時はそうでもない。 どうやら修也のプラ... -
第4章
守護異能力者の日常新生活記 ~第4章 第27話~
「土神、少し時間良いか? 話しておきたいことがある」 翌朝、修也が教室に入るのと同時に塔次が声をかけてきた。 「何だどうした登校早々に……」 「早めに情報を共有しておいた方が良いと思ったのでな」 「何かよく分からんが……話を聞けば良いのか」 「う... -
第4章
守護異能力者の日常新生活記 ~第4章 第26話~
「え……な、何ですかこれ……」 手紙の内容を見て蒼芽は表情を引きつらせる。 「見ての通りこれは脅迫状だ。まぁ大体そんなとこだろうとは思ってたけどな」 「どうして分かったんですか?」 「手紙にしてはちょっと重かったからな。あと手触りで紙以外の固い... -
第4章
守護異能力者の日常新生活記 ~第4章 第25話~
「『…………! いたぞ!』 『こそこそ隠れているかと思ったが、まさか堂々と待ち構えているとはな……』 所々が焼け焦げ崩れ落ちている王座の間。 その王座に悠々と座っている男はこちらを見て邪悪に微笑む。 その瞳は血を連想させるように赤い。 『…………あぁ、... -
第4章
守護異能力者の日常新生活記 ~第4章 第24話~
昼休憩の時間が終わり、午後の部が始まった。 午前はリレーや徒競走など真面目な競技が多かったが、午後はどうもエンターテイメント性が高い競技が割り振られているようだ。 今もグラウンドで行われているのはパン食い競走である。 「……と言うか昼食直後に... -
第4章
守護異能力者の日常新生活記 ~第4章 第23話~
「……え、いや、何で……?」 「あ、あはは……」 修也は中等部の購買で買ったパンを手に持ちながら呆然とした様子で立ち尽くしていた。 横に立っている蒼芽も困ったような表情で苦笑している。 「いや、理事長が同じという時点で予測するべきだったか……」 「流... -
第4章
守護異能力者の日常新生活記 ~第4章 第22話~
「ねーねーありちゃん、おにーさんとおねーさんが来てくれてたよー!」 由衣は修也と蒼芽が応援に来てくれたことに喜びはしゃいでいた。 「えぇそうみたいね、私にも見えたわ。私らくらいの年になると身内がこういうイベントに顔を出してくるのを嫌がる人... -
第4章
守護異能力者の日常新生活記 ~第4章 第21話~
「ん~~~~っ……朝か……」 由衣が亜理紗を連れて高校までやってきた週の土曜、修也はいつもの時間に目を覚ましていつもの時間に起き上がった。 「……にしても長谷川の奴……ホントに諦めず毎日来たな……」 修也は今週の亜理紗の行動を思い出して軽くため息を吐... -
第4章
守護異能力者の日常新生活記 ~第4章 第20話~
「昨日は後れを取ったけど……今日は勝ってみせる! リベンジよ!!」 翌日の放課後、亜理紗は鼻息を荒くしながら高等部への道をずんずんと歩いていた。 一歩毎に力を入れて地面を踏みしめているあたりに亜理紗の気合いの込めようが感じられる。 「ありちゃ... -
第4章
守護異能力者の日常新生活記 ~第4章 第19話~
「あっ、えーっと……氷室くん、だったっけ?」 華穂がこの場にやってきた塔次の顔を見ながら確認する。 「ええそうです。先日の猪瀬の件では陰ながら協力させていただいた氷室塔次です」 「いやむしろお前が最大の功労者っつーか主犯っつーか……」 塔次の自...